コンビニラブ
「なんか大変なんだね。」

「あ、あぁ…でも、こーゆーのが好きで選んだ大学だから。」


伸治は電気系の大学に通っていた。


「あたしもレポートヤバいんだよねー。まだ課題すら決めてないっつーの!」

(俺も、なんもやってねーや…)

「じゃあ、今日のところは帰るかなぁ〜。」


由衣は、意外にもモノわかりが良かった。


「ホントすぐっ!もう、すぐにやっちゃうから!」

そして後ろめたさを感じる伸治。


「じゃあさー、キスして!それで許してあげる!」

「…なんだそれ。」


ふたりは近寄より、そっと唇を重ねるのだった。


「おっし!これで活力充電できた!あたしもさっさと終わらせなきゃな〜。図書館にでも行ってくるかぁ!」

「図書館デートってのも、インテリっぽくて良いなぁ。」

「…残念ながらそのワード、かなり遠いイメージだよね。」

「よく言われる。“体育大だよね?”ってさ!」

「確かに!あははは、ウケる!」

「言っとくけど、おまえだって、心理学って感じじゃねーぞ。」

「そのギャップが良いのだ〜。わからない?」

「頭のキレる女ってどーなの?って思うのは俺だけ?」

「コワイよ〜。悪いことできないからね!わかってる?!」

「お〜コワっ!」
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