コンビニラブ
「そーなんだよね!あたしも最初、伸治くんの演出かと思ったんだけど、ソレに気が付いて喜びが半減したの〜。」


素直に嬉しいのか、照れ隠しなのか、淋しさを誤魔化しているのか…?

マシンガンのように喋りまくるアン。


その話しが終わるまで、部屋の前で立ち止まったままの伸治に、

「どしたの?入らないの?」

と、アンがたずねると、

「話が終わるの待ってたの。」

と一言。


「あ、ごめん。」

「じゃあさ、ゆっくり10秒かぞえたら入ってきて!」

「え、あ、うん。」

「ゆっくりだぞ!」


そう言って、伸治は一人部屋へ入っていった。


不思議に思いながらも、
ワクワクしながら数え終えたアンは、

「開けるよ〜。お邪魔しま…」

言葉を無くした。


そこには、
ただ真っ暗の廊下があり、

その先に、
壁から天井から、たくさんの星が散らばっているのが見えた。


「え〜…」


ゆっくり中へと進んでいくアンの目に映ったモノは、

伸治が必死になって作った、
プラネタリウムから放たれる、

満点の星空だった!
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