コンビニラブ
「なんもない俺の部屋の方が良いと思って、まずはうちに来てもらったんだ!」

「うん!!スゴくキレイ!スゴいスゴい〜!」

「だろ?俺の自信作!」


部屋いちめんに広がる星空を見ては、嬉しそうにしているアンを見て、
はじめて成功と言えるのだ。

そして、

そのアンの瞳に、
うっすらと涙が滲んでいるのに気が付いた伸治は、

「大成功って感じだな。」

と、アンの頭を撫でては、
黙って部屋から出て行くのだった。



どうも、女の涙に不慣れな伸治は、
自分の部屋の前で、アンが出てくるのを待つ状態に…。


しばらくしてドアが開き、

「どーやって消すの?」

と、アンが顔を出した。


「あ〜。」

まずは廊下の電気をつけ、中に入ってから部屋の電気をつけた。


「ありがとう。大変だったでしょ?」

「コレが専門だから。」

「スゴいよね〜。」

「持っていくだろ?コレ。」

「いーの?!」

「もちろん。」

「あ…でもさ、あたしの部屋じゃ、キレイに映らないんだよね、きっと?」

「そんなことはないけど…」

「じゃあさ、また今度、見に来ても良いかなぁ?」

「え?イーけど。」

「じゃあ、そーする!」
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