コンビニラブ
#7
次のバイトが休みの日、
突然、
由衣とちひろと、ちひろの彼氏の4人で、飲みに行くことになった。


直接、お店で待ち合わせということで、
伸治と由衣の二人が店に着いたときには、
ちひろ達は、すでに、かるく飲みはじめていた。


「あ〜来た来た〜!」

「なに!もう始めちゃってたの?」

「ごめ〜ん!喉乾いちゃって!今日も暑かったもんね〜!あ!伸ちゃん久ぶりー!元気〜?!」

「久ぶり。なんか、楽しそーだね。」

「あ、やっぱり?!そー見えちゃう?だって、幸せなんだもーん。で、この人が彼氏のケンちゃん!よろしくぅ!」

「はぁ、どうも。」


乾杯をし直してからも、
ちひろのお惚気は続いた。

惚気と言うか、とにかく二人はベタベタとくっついていて、
伸治は目のやり場に困った。


(俺も、ちひろちゃんとつきあってたら、こんなんだったのか?)


そして時折、
隣にいる彼氏を、檜垣に置きかえて想像してみては、

(ありえないだろぅ…)

と、かき消していた。


そんな二人を見て、由衣は微笑んでいる。

伸治にとって苦痛とも思える時間でも、
ちひろの友達の由衣のため、
大人な態度をとりながら、アルコールだけがすすむはめに…


そんな時間が過ぎていき、
それぞれが家路へと向かうのだった。

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