着せ替え人形


「奈津子…」


愛しい人があたしの肩をそっと抱いて名前を呼ぶ。


「俺は君のそういう子供みたいに純粋で真っすぐなとこが…





大好きだよ」


照れながら言う彼を見たら、たまらなくなって…


…あたしも大好き。


そう言おうと思ったけど


あふれ出る一ノ瀬さんへの気持ちを唇に託して、そっとキスをした。


全部…伝わってればいいなぁ。





Fin


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