着せ替え人形
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あまりにも勢い良く話してしまったせいだろうか。
奈津子は固まりながら、頭のなかを必死で整理していた。
「今…彼女はどうしてるんですか?」
やっと口を開いた。
「向こうで元気にやってるみたい。
頼んでもないのに、年に1〜2回近況報告のメールが来るんだよね」
「あ…ならよかった。
なんだかさっきの話し方だと、もうこの世にいない人みたいだったから…」
それを聞いて笑ってしまった。
「そこでそうなるのはドラマだろ?
でも相当のことが無い限りこっちに帰る気は無いみたいだから、俺としてはそれに近い気持ちでいたけど」