ジャンク・ジャンキー
ジャンキー
 
 今日も学校へ行く。

 はぁ…。

 なんとなくため息が出る。

 ただクラス替え発表なだけなのに。

 それだけでこんなに憂鬱になるものなのか。

 いつからこんなに
 「学校」に行くのが憂鬱になったのだろう。

 それは中学二年の夏あたりだっただろうか。


「こいつの両親、薬物売ってて警察に捕まったんだってよ」


 確か同じクラスの奴がこう言ったのだ。

 この一言で
 俺はもうだめだ、と感じた。


 だってほんとのことなんだから。


「ウソだろ?」

「おまえの両親めっちゃ優しかったじゃんよ」

「そんなことするわけねーじゃん」
 

 皆、次々にそんな感じの事を
 言っていた気がする。




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