ジャンク・ジャンキー

 それから俺は
 

 「ジャンキー」
 
 
 と呼ばれるようになった。

 俺の学校はイイ子ちゃんばっかだからな。

 もっとワイルドな学校に行けば

 こんなことにはならなかったかもしれない。

 なんどこう思ったことだろう。


 でも


 「ジャンキー」


 と呼ばれるのも悪くは無い。

 それは彼女も同じようなあなだをつけられていからだ。


 彼女は知らなかったが

 俺は知っていた。


 同じ時期に

 同じような感じで

 少し似ている名前を

 つけられている


 少女がいたことに─。


 
< 6 / 10 >

この作品をシェア

pagetop