メトロポリタン・メロンティー・メロンシティ
低血圧で朝が苦手な俺。
だから、学校とかよく遅刻していた。
けど、今日はバイトが休み。
昼間まで、ゆっくりと寝てられる。
あー、幸せだな。
もし会社なんか継いだら、毎日早起きなんだろうな。
やだ、やだ。
ってか、無理。

今月分の家賃を手にして、大家が住む部屋に向かった。
チャイムを押し、数分後にドアが開いた。
顔がシワだらけで、髪の毛が白髪で真っ白のおばあさん。
この人が大家の利根村 梅さん。
住人みんなは、トネさんって呼んでいる。
「トネさん。今月の分。」
そう言って、俺は今月分を渡した。
ヨボヨボの手で受け取り、部屋の奥に行ってしまった。
俺がドアを閉めようとしたら、玄関に飾ってある一枚の絵が目に入った。
メロンのような街。
この絵画が始まりだったのかもしれない。
俺の……いや、オレらの人生を変えたのは。


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