メトロポリタン・メロンティー・メロンシティ
なんかの縁だ、寄っていけと言われ、パンチ野郎の部屋に上がらせてもらった。
部屋はVシネの映画に登場しそうな感じ。
「凄いなぁ。えーと……」
名前を知らなく、なんて呼べばいいかわからなかった。
パンチ野郎は一升ビンを持ち、コップに注ぎながら自己紹介をした。
「佐藤 武吉。よく覚えとけ。」
「佐藤さんは……」
「タケでいいぞ。」
「タケは……」
「バカ野郎。さんをつけんかい。」
面倒くさい奴だった。
部屋に上がらなければよかったかも。


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