メトロポリタン・メロンティー・メロンシティ
壁に貼ってある、硬派なヤクザ系俳優のポスターに目がいった。
俺がそれを見てると、タケさんは酒を飲みながら語り始めた。
「その御方はな、俺の憧れの人なんだ。」
そうなんですかと言って、俺が流そうとしたら、タケさんはかまわず続けた。
「俺は全映画や、ドラマを集めたんだ。演技じゃねえんだ。実際にやってるみたいなんだ。」
興味がない俺は、軽く聞き流した。
「はい。そうなんですか。」
このあと、話は二時間続いた。
まさに地獄だったよ。
酔っぱらいから興味ない話を永遠と。
はぁ、疲れたまま一日が終わった。


< 24 / 52 >

この作品をシェア

pagetop