メトロポリタン・メロンティー・メロンシティ
無数の絵が部屋に散らばっていた。
これじゃあ、足場が全然ないな。
コンポから流れてる曲を聴きながら、山岡は絵を描き始めた。
様々な絵の具がパレットに染み付いていた。
昔から使ってるのだろう。
描いてるのは風景画、湖。
けど、ここら辺にそんな場所はない。
俺が不思議に思っていると、山岡は言った。
「僕、山岡 不二雄と言います。。絵は頭の中で考えて、それから油絵の具を使い、描きます。ちなみに、この曲はモーツァルトです。あと、ここ禁煙です。アルコールは苦手なんで、酒を与えないように。食事は頂きたいです。」
べらべらとよく喋る奴。
別に聞いてないのに。
なんか見た目と違うな。
けど、面白い奴だな。


< 31 / 52 >

この作品をシェア

pagetop