いちごみるく
新司に握られている右の手がさっきよりも強く握られる。



新司は私のために嘘ついてくれてるんだよね...?



「行こう奈南。」



私は...



「うん。」と言って新司の手を握り返した。



これでいい...そう自分に言い聞かせながら。



「ななちゃん!!」



そう叫ぶはる君の声が聞こえる...。



はる君...。



そして...



「やめろよ!!」と言うはる君の声がグラウンドに響いた...。
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