いちごみるく
もしかして...



「はるくっ...ハルカさんのマネージャーさんですか?」



私がそう聞くと、伊藤さんはニッコリ笑って頷いてくれた。



「えっと...何か?」



「これから学校ということは分かっているのですが...藤枝さんに見てもらいたいものがあるんです。」



「え...?今からですか?」



「はい。ハルカにはあなたが必要だから...。」



今...必要って言ったの?



「とにかく、来てもらえませんか?来てもらえれば...分かると思います。」



「わかりました。」



私はハッキリそう言った。昨日の私ならまだそう言えなかったと思うけど、今の私ならもうハッキリそう言える。昨日、はる君と向き合うって決めたから。
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