いちごみるく
はる君の瞳には迷いや戸惑いなんてなくて...



ただ私をずっと見つめてくれていた。



でも私はすごく不安で...



こんなことを言って、これからはる君はどうなるんだろうって...そんな風に考えていた。



「相手の女性は、幼なじみで僕より年下の子です。僕が昔引っ越した時に離れ離れになってしまって...最近偶然再会したんです。」



それって...私...だよね?



「僕がこの世界に入ったのも、彼女に離れていても僕を見ていてもらいたかったからです。」



そしてはる君は立ち上がって会見場を見回した。



そして、「この会見で真実を伝えるという事は、僕にとって彼女に想いを伝えるということです。」



と言った。
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