いちごみるく
自然と涙が零れる...。



はる君の目から真剣な気持ちが伝わってきて、私の瞳を揺らすんだ。



このままじゃうまく返事できないよ...。



そう思って涙を堪えようとする私の背中をそっとはる君が撫でた。



「ゆっくりでいいから...落ち着いて。」



こんな時でも穏やかなはる君の笑顔は、私の大好きな笑顔。



「は...はる...くんっ...。私...わっ...たしね...。」



涙につかえてうまく言葉が出てこない。





「......好き。」



やっとの思いで出てきた2文字の言葉。



でもこの2文字の言葉に私の12年以上の気持ちは詰まっている。



はる君が伝えてくれた12年以上の想いのように。
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