いちごみるく
「到着~♪」


はる君がそう言って、私たちは車を降りた。



「ベンチ座ろっか~」



私ははる君に促されるままベンチに座った。





「ななちゃん、俺またちょっと話するけど...今度は寝ちゃダメだよ?」



はる君がニヤニヤしながらそんな風にイジワル言うから、私は口を尖らせてはる君を睨んだ。



そして気を引き締めてはる君をジッと見ると、はる君は顔を隠して逸らした。



「ななちゃん...それは見つめすぎだから...。緊張すんじゃん...!!」



「へ?」



顔を覆っていた手をはずしたはる君の顔はまだ少し赤くて、私は少し笑ってしまった。



だって...はる君かわいいんだもん!!
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