いちごみるく
「うん。ありがと。また連絡するね。」



そう言って、助手席のドアに手をかけたんだけど...。



「あっ!!待って!!遅くなっちゃったからおじさんとおばさんに挨拶してく!!久しぶりに会いたいしね♪」



そう言ってはる君は運転席を出たんだけど...


私は動く事ができなかった。


そんな私を見てはる君も運転席に戻ってきた。



「どうしたの?」



何も答えることができない...。



「ななちゃん?」



なんて言えばいいの?お父さんとお母さんが死んじゃったって...そう言えばいいの?...言えないよ...。



そんなことを思っているうちに涙が頬を流れた。
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