いちごみるく
そしておばあちゃんがはる君に、「とりあえず中にどうぞ~。」と言ったので、私もはる君の後ろを歩いて家に入った。



私は居間のソファに腰掛けておばあちゃんとはる君はまだ玄関。



きっと今お父さんとお母さんのこと聞いてるんだろうな...。



少ししてから2人が居間に入ってきて、そのまま隣の部屋に入っていった。



部屋にある仏壇に手を合わせるはる君の姿が想像できる。でもこれが私の望んでいた事。はる君にもちゃんとお父さんとお母さんにお別れを言って欲しかった。



ごめんねはる君...。お父さんとお母さんの事...自分の口から言えなくて...。




そしてまた少ししてから2人が居間に戻ってきた。


「なな。部屋に案内したら?」


おばあちゃんにそう言われ、少し落ち着いた私は立ち上がって部屋に行った。


はる君も私の後ろについてきていた。
< 44 / 135 >

この作品をシェア

pagetop