いちごみるく
「懐かしいなぁ...この家。よく遊んだもんね。」



そう言いながら2人で階段を上る。



私の部屋は階段を上ってすぐ。



部屋に入ると「うわ~...昔と全然違うね。当たり前か~。」と言いながらはる君は部屋の中を見渡していた。



そしてはる君がソファに座って、真剣な顔をしたので、私もベッドに座った。



「ななちゃん...ごめんね。俺知らなくて...。」



そう言って俯くはる君。



「もっと早く知りたかったな...。知ってたらお葬式にもちゃんと出て、ちゃんとお別れ言ってあげれた...。ななちゃんを支えられた...。」



「はる君...」泣いてるの?泣かないで...?



「でもさっきちゃんと会ったよ。お別れもした。約束もした。」



「約束?」
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