いちごみるく
「懐かしいって...あんた私の家知ってたの?」


「知ってたし。当たり前だろ?」


...当たり前なの?


まぁ3年間もクラス一緒だったから知ってるのかな。





そして、「じゃあまた明日な!」


そう言って新司は軽く手を上げて振り、ニッコリ笑った。


そのまま元来た道を歩き始める新司に、


「し...新司家どこ?」と、少し声を大きくして言った。


「あ!初めて名前呼んでくれた!!」そう言ってまたニッコリ笑う。


そしてまた歩き始める新司。


...質問答えてくれてないじゃん。でもわざわざ送ってくれたのかな...?



私は家に入り、部屋に行った。



あんな顔もできるんだなぁ...なんて思いながら、新司の笑顔を思い出していた。
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