いちごみるく
私はそのまま泣き崩れてしまった。



...その時。



「奈南!!」



と私を呼ぶ...



新司の声が遠くで聞こえた。



...新司?





「奈南...。俺、奈南が早退したって聞いて来たんだ。心配で...。」



新司は私の元に駆け寄ってきてくれて、そう言った。



...何でこんな時...いっつも新司は優しいんだろう...。



「とりあえず...中入れよ。部屋まで...いい?」



そう言って新司は私を立たせて、家の中に入れようとしてくれた。
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