愛してよ。
「やぁ、こんばんは誠君。」
「おじさんこんばんは。勝手に上がってすみません。」
「いや、いいんだよ。それよりケーキ食べないか?」誠の前に持っていた箱を出した。
「じゃあ、優呼んできますね!!」
「いや、あれはいい。さあ、食べよう。」
「そうだよ!!あいつがいたらケーキも不味くなるし、誠だって不幸になるよ?」
誠は、雅弘と由利の言葉が胸に深く突きささった。
この親子は優の事が嫌いだ。憎んでいる。
「あの、悪いし俺もい帰ります。さようなら・・・。」
誠は、家をでていった。
やりきれない思いと共に。