again and again
次の日。
私は髪の毛を巻いて登校した。
ちょっとでも遥人に見てほしいから。
ちょっとでも可愛くなりたいから。
教室に入る前に鏡でチェック。
「よしっ!ばっちり!」
大きく深呼吸をしてから、教室に入ろうとした時。
え?
何で?
見ては行けないような光景を、見てしまったようだった。
教室には楽しそうに話す愛と遥人の姿。
顔を真っ赤にして話す愛と、愛の肩をポンポンと叩く遥人。
いつから?
訳がわかんなくなって、私は走りだした。
何で?
愛は協力するって言ったのに。
嘘だったの?
無我夢中に走って、気がついたら私は屋上にいた。
目からは涙が溢れた。
昨日出会ったばっかなのに、何でこんなにモヤモヤするの?
ピロリ~ン♪
携帯が鳴った。
[From.愛]
《まだ学校つかないの?♪》
とっくに着いてるって。
返事をする気にもならなくて、携帯を閉じた。
なーにやってんだろ。
勝手に好きになって、勝手に失恋して馬鹿みたい。