Leak
私はドアノブに手をかけた。
でも力が入らない。
どうしよう・・・・・・
大体ゼクスカリヴァ様ってどんな方なの?
怖い方なのかな・・・?
それとも優しい方・・・?
今の私は肩を震わせ、手に力を入れるのに必死になっている。
「ユカ?どうした?」
「グ・・グレイ・・・私・・・・」
私の異変に気づいたグレイは私の手の上に自分の手を重ね
「何びびってんだよ。ゼクスカリヴァ様は俺らの味方だぞ?」
そういって手に力を込め、ドアノブを回した。
グレイが一緒に居てくれてよかった・・・‥
ホッと安堵が出た私はグレイの後ろについて扉の向こうへ行った。
これからどんな運命が待っているのかは
まだグレイもユカも知る由もなかった。