キミの目に映るもの
そんなあたしに、やっぱり神様は微笑んでくれて。
「じゃっ千夏ばいばーい」
「ばいばーい」
今日は千夏は彼氏さんとデートだそうで。
ルンルンと帰って行った。
あたしも帰るかっ
立ち上がり、鞄を持つ。
教室のドアまであと少しってとこで、突然誰かが目の前に立った。
「うわっ!びっくり…し…た。」
「ごめんね。でも、話したくて。」
どうして、その瞳に…光がないの?
彼を見ると、すぐ頭によぎる…こんな言葉。
「今日…暇かな?」
「かなり!!」
「ん…じゃ着いてきて。」
いいの見せてあげる。
そう言って少しだけ、優しい表情になった気がした。