キミの目に映るもの
その後は、とりあえず自己紹介をした。
彼の名前は、三浦 冬夜[ミウラ トウヤ]
三浦君と呼べば、嫌な顔をしたので冬夜君と呼ぶことになった。
あたしの名前を教えると、冬夜君は立ち上がった。
「今日はありがとう。
少し元気がでた気がするよ。
また会いに行くね、香奈実。」
そう言って、少しあたしの頭を撫でて帰って行った。
「……か、かっこいい…」
澄んだ瞳に、あたしはどんどん吸い込まれていく。
「冬夜くん…だってっ」
自分で言って少し照れて、えへへと笑ってしまう。