キミの目に映るもの
「でも、叶わない…か。」
いくら仲良くなれたって、冬夜くんは…恋、できないから。
今は人を愛せないから。
「無駄…なのかな?」
「大丈夫じゃん?」
「はっ?」
振り返ると…誰もいない。
「えっ?え…」
「うーえっ」
その声と、同時に人が降ってきた。
見ればチャラチャラした男…
「言っとくけどぉ、俺先に居たからね?」
そう言って、上に登れる所を指差した。
「で、聞いちゃった結果!!
諦めるには、早すぎる!」
そう言ってチャラ男らしくなく、爽やかに笑った。
「俺も、わかるし!だから頑張れよ!」
そう言って去っていった。
「うんっ、そうだね!」
ありがとうギャル男よ。
そしてキミの出番は二度と無い。