キミの目に映るもの



ザワザワ


その時、ちょうど5組が体育から戻って来たらしく、あたしのクラスの前を通って行く。



…探してしまう自分が嫌になりつつ、廊下に向ける瞳。




…あ、いた!


綺麗な髪…間違いない。


「……っ!!」











目が合う。

ただ、それだけなのに。
こんなにも熱くなるカラダ。

目が合う。

ただ、それだけなのに。
脈が激しくなる、この心臓。





あまり働かない脳が唯一教えてくれた、それは。




片想いの始まりだ。


< 5 / 17 >

この作品をシェア

pagetop