先生愛!



結局は予想よりも意外にひどかったって事だよね…。







「なので,予定としては3日で退院してもらうつもりでしたが,明日の傷の状態を見て決めようと思います。







そっか…







いつかは退院しちゃうんだった…







急に切なくなった。






何でだろう…?







この病室と離れるのが,嫌?



嫌だよ。でも…







それ以上に







今,この,横に座っている最低男と
別れるのが嫌なのかも…しれない…









でもっ…誰がこんな最低男との別れを惜しむかっ…







「素直になれよ。」







「へっ?!」


もしかして,心の声読まれちゃってる!?私!?










「足,相当痛いんでしょう?」


「へっ?」

何だか質問の対象を勘違いしていた私は,腑抜けした。







「あぁっ…まあっ…そうですねっ…」

ヤバいっ…私,何考えてんだろっ…
そんな訳ないのにねっ…



「どうかしましたか?」
1人キョドっている私に,やつが首を傾げて疑念の色を顔に浮かべている。



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