先生愛!
先生は疑いの目で,
「まあ…食べ過ぎは良くないですよ。」
そう言って,ベッドの横に置いてある椅子に座った。
「はぁ。」
深く息をついて,前髪をかきあげる。
私の横の椅子に座って。
これはもう先生の日課みたくなっている。
しかも何だか今日は手術から直接来たせいか,手術着のまま。
それがまた,とってもセクシーでドキッとしてしまう。
「先生…いつも溜め息つきますよね?疲れてるんですか…?」
「うん…。何だろう…?ここにいると落ち着くから溜め息ついちゃうのかな…?」
何それ。
また,馬鹿な私は…期待しちゃうじゃん…
そんな思わせぶりなふりしないで…。
余計に先生から離れられなくなっちゃう…。
私は,俯いた。
「リハビリは…ちゃんとしてますか?」
そういや,少しずつやるように言われてたなあ…
やりすぎは駄目って言ってたけど…
「はい。トイレに…歩いていきましたっ!」
自信たっぷりにいった私を尻目に,先生は大笑いをし始めた。
初めて見た。
先生がお腹を抱えてケラケラ笑う所。
こんな風に笑うんだ…
意地悪な笑みも
不気味な笑みも
はにかむような笑みも…
この笑みも…
全部…好き。