先生愛!



「何で…?…来なくていいって言ったのに…!!何で来たの?部屋,何で分かったの?!」


来てくれてありがとう,も言わずに疑問点を質問しまくった。


「…美砂に聞いた。…ってかよぉ,普通彼氏に黙っとく?!」
ぶっきらぼうにドーナツを渡しながら言ってきた。



「だって…迷惑かけると思ったからっ…」


そんなの嘘。
言う必要ない,って思ってたから。

私の中では,とっくの昔から冷めていた。
先生に会う以前から。


私の気持ちなんてお構いなしに,自分の調子や都合の良いときだけこうやって彼氏面する忍が許せなかった。


私が寂しい時や,話したい時でも,メールは返さない,電話も出ない。
かといって,かけ直してもこない。


もう…うんざりだった。


そんな時に出会った,素敵な人,尾上大輔にどんどん惹かれていった。







「で,どうなんだよ。足は。」
顎で私の足をさす。

「うん,痛いよ。でも大丈夫。」

作り笑いをする。

あ―ぁ。もうこんなのも疲れちゃった。

すぐにその作り笑いは顔から消えた。



「ふ~ん。」
忍は相変わらず,ぶっきらぼう。







見舞いにまで来て…もう…何なのよ…。


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