先生愛!
「失礼します…」
5階のナースステーションではもう,ミーティングをしていた。
ボーっと見ていると,スタスタと,1人こちらに歩いてきた。
浅田 加代主任。
山村主任とは違って,超怖そう。
細長いメガネが,余計にスパルタ感を際立たせる。
「あなたが柊さん?」
キツく言い放った。
「はい…」
「主任の浅田です,よろしく。」
「よっ…よろしくお願いしますっ!!!」
急いで頭を下げた。
「あなた,急だけど外来の整形の先生の助手してもらえる?」
じょ…じょしゅ…?
急な展開に頭がついていかない。
「新人にはめったにない機会よ。人手が足りなくて…」
「わ…わかりましたっ!!!やりますっ!!」
良くわからなかったけど,とりあえず『使えないやつ』と思われたくなかったから,必死に引き受けた。
「あら,ありがとう。とっても大変だけど頑張ってね。」
そういって,行く場所だけを告げられ,仕事内容についてはそこで指示があると言われた。
とりあえず…診察室2に行けばいいみたい。