先生愛!
「あぁ…。あれ?あれは…正直に言うと,見合いの相手。母が無理やり送ってきたんだ。でも,俺は…お前を忘れられなかった。だから…始めから断るつもりだったよ。」
「本当に…?ねぇ…あんなに綺麗な人なのに…いいの?」
私は悔しいけど,先生とは不釣り合いだと思う。
女捨ててるし,背は低いし,可愛くないし…
到底叶いっこない。
「何言ってるんだよ…!!俺がこんなに好きなのに…。ずっと,会える日を待ってた。」
先生は私の目を、じっと見つめた。
私を焦がし、もやしてしまいそうなほどに真っ直ぐな眼差し。
恥ずかしくて,私は俯いた。
「俺は…お前が…好きだ。今まで…こんなに人を愛した事はない。悲しくなったり,舞い上がるほど嬉しくなったり…。
俺と…俺の…彼女に…
俺だけの,彼女になって下さい。」
透き通った瞳。
私を見透かすような瞳。
私をとろけさせる…
「はい…。」
顔を上げて,先生の瞳をみて,言った。
私は…私は,あなただけの彼女。
あなただけの彼女にして下さい…