先生愛!




「ただいま~!」



パタパタと,二階に駆け上がる。




「はぁ,今日も疲れたっ!」


鞄を投げ捨て,布団に寝転がった。






「しおり~,しおり~!」


母が呼びながら二階に上がってくる。


「何~!?」


といった瞬間にドアノブが回った。


「しおり~,この間ね検査したでしょう?あれの結果が出たからしくて…明日成田整形外科さんから,明日急いで来て下さい,って今日お昼電話があったのよ。」


「えっ!?明日!?学校は!?」


「休んで朝から病院いくのよ。」


「えぇ~!?私,皆勤なのにっ!」

涙目になりながら,ふわふわの布団の上でじたばたする。


「しょうがないでしょ~?結果知りたくないの?!」


「そりゃ知りたいけど…。」

下を向いてボソボソ言う。


「じゃあもう学校連絡しとくからね,明日,用意しといてよ!」


そういうと,母は部屋から出て行った。






あ~皆勤だったのにぃ。


この怠惰な私が
どんなに辛くても,しんどくても,保健室にも頼らず机に貼りついて授業を受けた日々。


熱が出ても,学校に行った日々。


全て無駄になった…






悔しいっ…

またじたばたした。






でも,いよいよわかるんだ…。


やっとはっきりするんだ…。


私のもやもやの原因が。
私を悩ませてきた痛みの原因が…







そう思うと何だか,妙にワクワクしてきた。




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