先生愛!
あまりにも唐突で強すぎる衝撃のせいで,
私の重い,うなだれた頭を起こすことができない。
「それと,お前が昨日,急に休んだからって,小早川,頑張ってたぞ。」
その瞬間,はっと頭をあげた。
すっかり忘れていた。
あんなに睡眠時間も削って企画していた,清掃会のことを。
そういや,昨日だったんだ…。
「私が全部考えてたのに…あいつ,人任せにしてたのに……どうやったんだろ…?」
「ん~分からんが,でも,しっかりやっていたみたいだぞ。お礼位言っておけよ?あいつもやるときはやる男なんだからな。」
担任は,ハハハッと腕組みをしたまま,高笑いした。
あのずぼらな小早川が…か……。