先生愛!



「柊さんですね,柊さんのお部屋は526となってます。」

そういって案内されたのは,ナースステーションの真ん前の部屋だった。




綺麗…!




私が入院する部屋は大部屋だったが,
もっと狭い所に6人位収容されているのかと思ったら,全然違った。


4人部屋で,周りはやはり白を基調とした壁に,チェックの黄色いカーテン。
木製の机やタンス,ベッドは介護用の電動操作出来るもの,照明は何種類かあった。
部屋には大きなトイレが備えつけてあり,洗面所もあった。

窓ガラスがやはりここにも大きくあり,光が沢山差し込んで来ていた。




病院とはこんなに快適な所なのか…!
感激だあっ!

ますますテンションの上がる私。


「では,少し周りを案内します。」

と看護士さんが言ったので,荷物を部屋に置いて,母とついていった。








入浴室や,お風呂に入れない人のためのシャンプールーム,家族が面会に来た時に喋れる部屋,
TVをみながら食事をしたり,お喋り出来る部屋,ナースステーション,売店……

沢山の充実した施設の数々に,もうここに永住してしまいたい!と思った。




案内してもらってる時に気付いたけど,廊下は全部ガラス張り。
外の景色がしっかり見える。
今日のこの晴れた天候によって,沢山光が入ってくる。

全階ガラス張りなので,吹き抜けみたくなってる場所からは,下の階で慌ただしく動いている看護士さんや,リハビリをしている患者さんが見えた。




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