ハレルヤ



キンコンカンコーン


チャイムが鳴って
休み時間になった。


みんなが彼のまわりに
集まっていく。


「なんでやねんって言ってみて!」

「タコ焼き好き?」


みんなバカな質問ばかりしている。

よく見ると彼は笑いながらも
小さな声で答えていた。


誰かが他のクラスに宣伝したのか
廊下側の窓から他のクラスの奴等が
興味深そうに見ながら騒いでいる。


あ~うるさい。
ギャアギャア騒ぐな。

あたしは片手で耳をふさいで
もう片方の手でipodを探した。

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