オタク時々風俗嬢
知り合ってから、2カ月。

彼女は当時の彼氏と僕と会ってからすぐに別れていた。
そして僕は彼女と知り合って、
次の月に別れた。
(別にお互い知り合ったからという理由じゃないけれども。)

僕は、初めて会ってから、
彼女とパソコンを通じて時々話をするようになった。

彼女は言う。

「別れちゃった」

「彼のこと恐くなったんだ。
なんか、セックス強要されて。

セックス嫌いじゃないんだけれどもね。
強要はされたくない。

好きだけれども、
そんな簡単に出来るもんじゃないでしょ」


僕はちょっとチクっとした。

僕が前の彼女と付き合っていた理由。

ずっと彼女がいなかったから。

僕は当時20歳だった。
20歳といえば、
彼女もほしくて、
当たり前ながら性欲がある。

そんな、野獣のような年齢の僕に、
前の彼女は誘惑をしてきた。

二人で遊ぶことになった時、
僕のジーンズのチャックをいきなり下げだした。


そういうわけで前の彼女は、
いつのまにか彼女になっていたわけで。

好きとかそういう感情はなかった。


さらには、前の彼女は、風俗嬢だった。
「ヘルス」という店で働いていた。

僕は風俗という店に行ったことがなかったから、
あまり実感はなかった。

それがどういう店なのかということさえ分かっていなかった。

でも、だからか。
ということはたくさんあった。

部屋には生活感はなく、
仕事に行く日数は少ない。

でも結構良い場所のマンションに住んでいたから。


そんな前の彼女は、
僕といない間によく男を家に呼んだりしていた。
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