オタク時々風俗嬢
いきなりのことだった。
僕は少し戸惑った。
予想外の展開の事態に、
僕の心はまだ、
何も準備できてない。
「私だけを本当に好きになってほしい。
私なんて誰も本当に好きになってくれない。」
連絡と言っても、
いつものようにパソコンだから、
彼女の気持ちは、
文章でしか分からなかった。
そんな彼女のつたない言葉だったけれども、
少し泣いてるような気がした。
僕はその彼女の言葉を見て、
今言わなければいつ言うんだ。
そう思った。
「何言ってるんだよ。
僕はサチコのこと、
かわいいと思ってるし、
ずっと前から本当は狙ってたんだよ。」
彼女はびっくりしたようで、
返事が少し来なかった。
そして、少ししてから、
「ありがとう。
すごく嬉しい。
本名聞いていい?」
と返事が来た。
僕、マサと彼女、サチコの恋愛の始まりだった。