ライアープリンセス~偽りのお姫様~
「そうだね…。」
何かを探すように宙を見つめる伯父様。
「初めから、順に話そう。」
座り直すように一度腰を上げ、その体はまた深くイスに沈んだ。
覚悟していた。
てっきり『この御園家にはもう必要はない』というような内容の話しだと思っていたけど…。
少し違う内容みたい。
でも、それがどんな内容でも…怖かった。
伯父様が口を開くたび、私の鼓動は早くなっていく。
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