ライアープリンセス~偽りのお姫様~
休みの日には子供達と楽しそうに、洗濯物を干していた。
笑い声が絶えなく、そこだけ静かな空気が流れていた。
今日から夢叶様の環境は変わってしまった。
『お嬢様』のレールが敷かれたのだ。
だから私は『お嬢様』ではなく、『夢叶様』とお名前でお呼びすることにした。
お名前で呼ばれた方が、緊張は少ないだろうと思った。
夢叶様が後悔しないように、私がお守りする。
お屋敷でもあの笑顔が見られるように。