ライアープリンセス~偽りのお姫様~
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そのまま、って言われたけど顔は洗っていいよね。
この寝室の隣りに洗面室、そしてあのお風呂がある。
鏡に映った私。
クルクルと巻かれた髪が昨日の出来事を思い出させた。
綺麗に並んだ洗顔料も化粧水も、高価そうにキラキラしていた。
…毎日こんな感じなのかなぁ。
まだパジャマのままだったので、何か羽織るものを探すとベッドの上に置かれていたストール。
竹下さんだとすぐに分かる。
方に羽織り部屋を出る。
ドアの前で竹下さんは、――待ち構えていた。