ライアープリンセス~偽りのお姫様~
「でも娘が、夢叶、お前がいることを知らされた時はとても嬉しかったよ。」
また私に笑いかける。
「今日まで長い間待たせてしまったが、許しておくれ。そしてこれからは、ずっと私の側に居ておくれ。」
またお祖父さまの手が私の手と重なる。
…お祖父さまはずっと後悔してきたんだ。
でも、私…。
偽者だよ。
罪の意識が、心を覆う。
「お祖父さま…。」
泣くのを我慢していた。
罪悪感がどんどん増殖する。
いいのかな?
本当にこれで、いいのかな?