モンブラン
そんなある日、
僕は朝からお腹の調子がおかしかった。
うぅ。
何やこれ。
うんちがやらかい。
うぅ。
お腹痛い。
どうしたんやろう。
僕は、牧草のベッドの上で
ダラーンと横になって、痛みを我慢してた。
こういうとき、やっぱり言葉が通じひんって
辛いな。
僕が、人間の子供やったら
お母ちゃんに甘えるのに。
「痛いねん、お腹。なでなでして~」
って。
キュイキュイギュイギュイ・・・・・・
ダダダダダーーーー
僕の変な鳴き声に気付いたお母ちゃん。
いつも僕に気を遣って静かに歩くのに
いきなり走ってきた。
「どしたん?モンちゃん!!!!しんどいん?」
キュイー
ちょっとだけお腹痛いっす。
「あ・・・下痢やん!大丈夫か?どうしよ。どうしよ~!」
お母ちゃんは、パソコンで何か調べだした。
『モルモット 下痢』って検索して必死で僕を治そうとしてくれた。
僕がうまれたおうちのママさんのなずなさんへ相談したみたい。
お腹の働きをよくするお薬を飲ましてくれた。
なずなさん、こんな新米ママやけどお母ちゃんのこと
これからも面倒みたってな。
お母ちゃんは超心配症やからきっと
これからもいっぱい相談すると思うねん。
お薬飲んだ僕を褒めてくれるお母ちゃん。
うわぁ
復活!!!!
一瞬で治ったで。
お母ちゃん。
お母ちゃん。
言っちゃうで、僕。
僕、お母ちゃんが大好きや!!
モルモットの僕の言葉、ちゃんとわかってくれて
ありがとう。
毎日僕のうんちを触ってくれてるからわかったんやな。
僕のうんち見てニヤけてるのを
変態やと思ったけど、それは『愛』やったんやな。
お父ちゃんには悪いけど
お母ちゃんは僕のもんやから。
ふふん。