『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』

私は固まったまま身動き一つ取れない。

そんな私に追い討ちをかけるように、

泥棒~!ってユカリさんの声が聞こえてきて。


遅かったな、ユカリ!

なんて、陸渡は極上の笑顔を浮かべる。


抱き合う二人の姿に、私の胸が両側から押しつぶされるような気がして。



・・・気づいたら、いつの間にか夜が明けていた。

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