『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』



このえらそうな声。

眉間の500円玉じわ。

間違いない。



「陸渡?」


「当たり前だろ~が。

いきなり何の真似だ!」


「いや、夢でも見てるかと思って」


「お前なぁ・・」


陸渡があきれたような声をだして、私を見下ろす。


「ほら、七海ちゃんはお客さんなんだから。

ちゃんと接客しないと」


そう言って、陸渡の肩を叩いたのは、


「圭輔・・」












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