『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』
確かに良く見ると、陸渡は店の制服を脱いでいて、肩には鞄がかかっている。
陸渡待てよ~、と言いながら、後ろから圭輔が追ってきた。
「ついて来ないでよ!」
「お前が俺の前を歩いてるんだろ」
「じゃあ、私が後ろから歩くから先に歩いてよ!」
「いやだね。俺はお前のたるみきった太ももに感動してるんだ。
さっさと俺の前を恥ずかしげもなく歩けよ」
こんにゃろ~!!
陸渡の後ろでは、圭輔が笑いを堪えて震えてるし。