『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』

「なんか、お前、顔赤いぞ?」


陸渡が私の顔を怪訝そうに覗きこんでくるもんだから、

私の頭は富士山が噴火したんじゃないかってくらい、かっかしてしまう。


「なんでもないから!」


陸渡と反対のほうを向くと、


「七海・・・」


急に陸渡が低くつぶやいて、

私の肩を抱いてきた。

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