『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』

数百メートル進んだところで、

またしても、手錠のように手首をぐいと握られて、

私の前に厚い胸板が立ちはだかった。



うそ?

私に追いつくなんて・・。



これでも、陸上部に入ってたくらい足は速い。

その辺の男に追いつけないくらいの自信はあるのに。


陸渡は軽々と私を追い抜いて、私の両肩に自分の両手を置いた。

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